捏造・妄想だらけの二次創作ブログです。
たまに愚痴ってます。
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こんばんは(・ω・)
施設に宿泊実習に行く3日前でごぜいます。
明日の豆腐、間に合う気がしない…!
何人かの方にメルフォやコメントでリンクについてのメッセージを送らせていただきました。やっと!!
うちはリンクフリーでございます。相互になってくださっている方、本当にありがとうございます(土下座)
というか、今朝アクセス解析を見ててビビったんですが。
一週間で見たんだけどね。ろくに更新できてないのに…
毎日誰かしら訪問してくださっているって何事…!?
いや、本気でビビったので、このチキンが勇気振り絞って、銀英のサーチに登録してきます。
明日は、うまくいけば、豆腐の久々更新です。うまくいけば、ね。←すでに自信がない。
貴族というものの誇りが、崩れ去ろうとしていた。
クロプシュタット戦役、リップシュタット戦役……。
その知られざる原因の一つが、この赤い宝石だった…。
ファーレンハイト家は、この時代によくある、没落貴族の家系だった。領地も持たず、平民との違いは、「フォン」がつくことだけ。
その度合いが著しくなったのは、アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトの伯父にあたる男が、消えた時である。
「じゃあ、行ってくるよ」
「兄様…無理しないでくださいね、何かあったらすぐに連絡をくださいね、それからそれから…」
あはは、と兄は笑う。優しく、妹の頭を撫でた。
「そんなに心配してくれるのか?うれしいなあ。すぐに戻ってくるから安心して。できる限り、手紙を出すから。
帰ってきたら、おまえの想い人を紹介してくれるんだろう?」
からかうように兄は言う。妹はかわいく頬を染めた。
「早く行ってきな、この穀潰しが。
あたしの娘としゃべくってるんじゃないよ!」
妹の母、兄の義母が口汚く言う。元娼婦の、今の奥方。美人なだけの、本当の穀潰しである。
「すみません、母上」
兄は素直に謝ると、
「じゃあ、行ってくる」
性懲りもなく妹を抱き寄せ、頬にキスをして兄は去った。
「お兄様…」
「早く入りなさい。
…あんな奴、一生帰ってこなくていいんだよ」
妹には、もうどうすることもできなくて。
「私が好きなのは、お兄様なのに…」
だから早く帰ってきて、お兄様…。
兄はただ掘り続ける。家が栄えることを願って。
兄はただ掘り続けた。妹の笑顔を頭に描いて。
兄は掘って、掘って。父の優しい顔を思い浮かべて。
一攫千金を、獲って。お金さえあれば、と夢に描いて。
――男を誘う不思議な霧…
眼前に現れたのは
かつて見た事の無い美しい原石
その魔力に引き寄0304(せ)られるかのように
男は震える手を伸ばした…… ――
「これで…これで…
これを売れば、ファーレンハイト家は…」
――嗚呼…これなら胸を張って 送り出0304(せ)r…――
「その後の兄の行方は、誰も知らない」
そう締めくくられたファーレンハイトに、誰も言葉はなかった。いつの間にか、他の元帥たちも戻ってきていた。
「…で、妹と、その宝石は?」
「宝石の行方は俺も知らん。そういうものには興味がなかったからな。妹はその後、母上の命で男と結婚し、子供を産んだ。食うに困っていたのも事実だが、あの家にいると食いっぱぐれるから、全寮制のところに行きたかった。もっともやりやすい方法が、軍人だった」
‘食うために軍人になった‘。ファーレンハイトを知る、最強の言葉。
その意味が少しばかり違っていたのだと、生者は誰も知らないだろう。
「たぶん、殺されて、宝石は、この宇宙を巡っているのだろうよ」
ファーレンハイトの言葉に、フェリックスは見覚えがあった理由を思い出した。この宝石を見たのは…!
「キルヒアイス元帥!道案内をお願いします!」
「え?あ、ちょっと待ってくださ……っ!」
死者、フェリックス・ミッターマイヤーとジークフリート・キルヒアイスは、鏡に吸い込まれて消えた。
向かうは、今は博物館と成り果てた、新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)…。
クロプシュタット戦役、リップシュタット戦役……。
その知られざる原因の一つが、この赤い宝石だった…。
ファーレンハイト家は、この時代によくある、没落貴族の家系だった。領地も持たず、平民との違いは、「フォン」がつくことだけ。
その度合いが著しくなったのは、アーダルベルト・フォン・ファーレンハイトの伯父にあたる男が、消えた時である。
「じゃあ、行ってくるよ」
「兄様…無理しないでくださいね、何かあったらすぐに連絡をくださいね、それからそれから…」
あはは、と兄は笑う。優しく、妹の頭を撫でた。
「そんなに心配してくれるのか?うれしいなあ。すぐに戻ってくるから安心して。できる限り、手紙を出すから。
帰ってきたら、おまえの想い人を紹介してくれるんだろう?」
からかうように兄は言う。妹はかわいく頬を染めた。
「早く行ってきな、この穀潰しが。
あたしの娘としゃべくってるんじゃないよ!」
妹の母、兄の義母が口汚く言う。元娼婦の、今の奥方。美人なだけの、本当の穀潰しである。
「すみません、母上」
兄は素直に謝ると、
「じゃあ、行ってくる」
性懲りもなく妹を抱き寄せ、頬にキスをして兄は去った。
「お兄様…」
「早く入りなさい。
…あんな奴、一生帰ってこなくていいんだよ」
妹には、もうどうすることもできなくて。
「私が好きなのは、お兄様なのに…」
だから早く帰ってきて、お兄様…。
兄はただ掘り続ける。家が栄えることを願って。
兄はただ掘り続けた。妹の笑顔を頭に描いて。
兄は掘って、掘って。父の優しい顔を思い浮かべて。
一攫千金を、獲って。お金さえあれば、と夢に描いて。
――男を誘う不思議な霧…
眼前に現れたのは
かつて見た事の無い美しい原石
その魔力に引き寄0304(せ)られるかのように
男は震える手を伸ばした…… ――
「これで…これで…
これを売れば、ファーレンハイト家は…」
――嗚呼…これなら胸を張って 送り出0304(せ)r…――
「その後の兄の行方は、誰も知らない」
そう締めくくられたファーレンハイトに、誰も言葉はなかった。いつの間にか、他の元帥たちも戻ってきていた。
「…で、妹と、その宝石は?」
「宝石の行方は俺も知らん。そういうものには興味がなかったからな。妹はその後、母上の命で男と結婚し、子供を産んだ。食うに困っていたのも事実だが、あの家にいると食いっぱぐれるから、全寮制のところに行きたかった。もっともやりやすい方法が、軍人だった」
‘食うために軍人になった‘。ファーレンハイトを知る、最強の言葉。
その意味が少しばかり違っていたのだと、生者は誰も知らないだろう。
「たぶん、殺されて、宝石は、この宇宙を巡っているのだろうよ」
ファーレンハイトの言葉に、フェリックスは見覚えがあった理由を思い出した。この宝石を見たのは…!
「キルヒアイス元帥!道案内をお願いします!」
「え?あ、ちょっと待ってくださ……っ!」
死者、フェリックス・ミッターマイヤーとジークフリート・キルヒアイスは、鏡に吸い込まれて消えた。
向かうは、今は博物館と成り果てた、新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)…。
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