明けましておめでとうございます(^O^)

新年初っ端からシリアスです。

ギャグが書けない人間のようです。すみません(^-^;

一人一人の主治医なんざ覚えてられっか！
ってことで、捏造主治医が出てきます。

引っ越しをしました。新しい家にはまだ、パソコンがありません。携帯ぽちぽちして頑張りました。
学校が始まれば、牛カルビマヨネーズ買うんだ！(冷凍食品の話)

今年は私事ですが、大変忙しい年になると思われます。今まで以上に更新が遅くなるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします(^人^)

｢…ミッターマイヤー｣
さすがに翌日の仕事もあるからと、他の者が帰った後だった。意識が戻るまではと病院に居残るミッターマイヤーに、ロイエンタールは声をかけた。残っているのは、帰っても待つ者がいない一人者か、状況が状況だけに、もう明日の仕事などどうでもいいと思っている者だけである。とはいえ、妻子持ちの者を何人か帰しただけで、さほど人数は減っていない。強いて言えば、ギュンター・キスリング率いる親衛隊が、残りたがる皇帝(カイザー)を連れて帰ったことで、空気が少し柔らかくなったぐらいであろう。
｢ミッターマイヤー。卿に少し、話があるのだが…｣
今ちょっといいか、と言いかけて、ロイエンタールは聞くのをやめた。こんなミッターマイヤーは、ミッターマイヤーではない。
｢…聞／泣けよ、ミッターマイヤー｣
自分でも、どちらを言いたかったのか、今自分はどちらを言ったのか、わからなかった。
｢もう卿は、自分の子を、望むことは出来ぬ｣
沈黙が、室内を素通りする。
｢もう、もう…あれほど楽しみにしていた卿との子を、奥方は産めなくなってしまった…｣
なぜ…なぜ、こうなる！？俺の理想を……。


また、俺の忌まわしい右目が、黒い闇が邪魔をする。


｢嘘だろ、ロイエンタール！！嘘だと言ってくれ……っ！
そんなことがわかったらエヴァは、エヴァは……っ！｣
自らを責めるのだろうな、卿の理想である、ただ清らかで優しい、闇を知らない卿の奥方は。絶望し、未来を失い、生きる目的を求める。子が望めないのは何故か、自分が子どもを産めなくなったからだ……。
闇を知らぬかの女性は、生まれて初めて闇を知る。事故を起こした者を憎み、医者を憎み、子を産めぬ、自らをも憎悪するようになっていくのだろう。


｢奥様が、お目覚めになられました｣
ドアが開いてそう言ったのは、義足の、オーベルシュタインの主治医だった。




悲しみに暮れる中、絶望に嘆く夜。

翌週、葬儀が行われた。

[2回]