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間に合った…!
豆腐の日記念に、シリアスな豆腐を愛でる久々知です。
忍たまが人殺してます。
続き的なものを、ボカロの炉心融解で替え歌作成中です。
むしろこれが続きですね。
サーチ登録する前はカウンター25だったのに…すごい…ありがとうございます。
「……お前、また豆腐かよ」
今日も、忍術学園の食堂に、あきれかえった声が響く。
「…悪いかよ」
「悪かあ…ないけどよ…」
今日は久々知君のためのスペシャルよ、と、おばちゃんが兵助に渡したのは、今まで見たこともないほどに黒い、豆腐だった。
いただきます、と言って静かに食べ始める友人。それはまるで、厳かな儀式のようで……
「…いただきます」
竹谷八左ヱ門も仕方なく、勝手に決められていた豆腐定食へと手を伸ばすのだった。
『五年生・六年生に告ぐ。
下級生に気づかれぬように、
本日攻めてくる敵を抹消せよ。』
それが、学園長からの、今宵の指令。
ただ闇を駆ける。仕掛けて、殺す。
それが、少年たちにできるすべて。
「立花先輩が負傷したらしい」
「八左も苦戦している」
「焙烙火矢も犬たちも使えないからな」
下級生に気づかれないことが第一。善法寺伊作が山のふもとに救護所を設置するなど、すべては学園の外で行われていた。
殺して、殺して、血に染まって、血に染めて、漆黒の瞳で闇を見て。
漆黒の瞳で人影を見たときに、漆黒の髪が赤に染まる。
蒼の制服も返り血に染まり、耳からは悲鳴しか聞こえない。
今この時だけは、感情を持たぬ忍び人形に成り果てる。黒いなりの、いつでも崩れる覚悟のある、それはまるで、先ほど食した黒い豆腐のようだった。
最後の悲鳴が、静かに響いて、止んだ。
「俺たちは親玉を殺ってくる。お前たちは学園長に報告を頼む。」
先輩の声を後にして、後輩は去る。
迷う暇もなく、仮面を手にし、灰色が黒に染まり、固まった髪をなびかせ、彼らは学び舎に戻る。
「おやすみ」
先輩たちも無事帰ってきたことを確認した後のこと。
同室の友に告げたが、彼はただ、食べていた。
「兵助?寝る前にも豆腐か?」
今度は普通の白い豆腐。友は、とても微笑んでいた。
「ごちそうさま」
なんか、心も、白い自分に戻ってこられた気になるんだよ、真っ白いからさ。
兵助は、そう言って、
「作り笑いを、したんだ」
彼の存在を覚えているのは、同室の彼のみ。
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星座は、喜三太と同じ。