捏造・妄想だらけの二次創作ブログです。
たまに愚痴ってます。
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時間操作してないです(笑)
今パソコン使えないので、携帯ぽちぽち更新です。
携帯だと、更新作業を始めた時間に、更新時間が設定されるのです。実際に今、日付越してます。遅刻です\^o^/(現在0:13)
でもまあ、いいでしょう。私にしては快挙ですから(笑)(←よくない)
んなこと書いてないで早く読ませろと。すみません。(←誰もそんなこと言ってない)
豆腐の日。今回は勘ちゃんです。2回目?+α2人ほど。案外書けることに驚いた(笑)
五年い組、火薬委員会委員長代理、久々知兵助。
ある朝突然、いなくなる。存在ごと。彼のことを覚えている者は少なく、覚えている者同士が集まりだした。
毎月12日を「豆腐の日」とし、彼を覚えている者は、学園中に豆腐を備え出す。次の朝にはなくなっているそれを見て、彼らは何を思うのか。
久々知兵助が、学園から消えた理由とは…?
今回から、時間軸が連続しています。前までは、一応「毎月」という設定でした。なので、1月の豆腐と今回とは、同じ日ということになります。
少し終わりが見えてきました(^O^)
毎月(いつも)のように、木下先生と話をし、食堂に行っておばちゃんと話をして、豆腐をもらう。
今日はどうしようか、いっそ箱に入れて抱いて寝ようか、そしたら兵助が俺を豆腐ごと抱きしめてくれるかなあ。まずは、部屋に帰ったら、出しっぱなしの布団を片付けて、兵助の忍具を手入れして、兵助用の今日の授業ノートを作ってからだなあ。
「よし、今日は委員会を休もう!」
そう独り言を漏らした時だった。
ぬるっ。
「へ?」
突如、地面が柔らかくなり、
ずべっ。
「まさか…」
そこには当然のように、円状に並べられた小石。
ずぼっ。
「やっぱr…」
最後まで声に出せなかったのは、落ちる直前に、気絶させられたからで。
授業が終わった後、尾浜勘右衛門が消えたらしいと学園がわかったのは、夕飯後。
木下先生と話をした後、食堂のおばちゃんと話をしたらしい。その後、行方が知れないというのだ。
初めに気づいたのは、夕飯を誘いに行った竹谷八左ヱ門。勘右衛門は今朝少し寝坊したため、「授業が終わったら片付けよう」と思って布団を出しっぱなしにしてきた、と朝食の時に言っていたのだ。なのに布団は出しっぱなし、忍たまの友も部屋になく、授業の後まず部屋に帰る勘右衛門にしては珍しいと思ったという。
その後、先に食堂に来ていた不破雷蔵と鉢屋三郎と、竹谷八左ヱ門は合流する。そこにも勘右衛門がいないことを知った彼は驚いたという。何せ16年目の彼のことである。まだ同じい組の者は「おらず」、委員会も最近まで決まっていなかった。当然、偶然でもなければ、食事を共にするほどの仲の者は、五年の中では自分達だけ。その日の委員会活動にも出席していないと聞いて、その日の唯一の定食、「豆腐定食」を急いで口にかきこみ、食堂を出る。
「かんえもーん!おーはーまーかーんーえーもーん!」
名を呼びながら左は右を探す。
「…あなたは、尾浜先輩のことは探しても、彼のことは忘れてるんですね…」
突如現れた1つ下の後輩。彼の行動をずっと見ていたことは、どうやらばれていないらしい。
「お、おまえ、ん…!?」
気配を感じ、ヤキソバの鼻と口をふさぐ。
「…あなたが大騒ぎするから、尾浜先輩がいなくなったこと、ばれたではないですか。…さすがに行動が早い。とりあえず、息、しないでください」
そんなことは無理だろうから、近くに掘っておいた蛸壷に、竹谷先輩を入れる。
「後で説明します。そこにいててください。出ると危険ですから」
「おまっ…!」
ふたを閉めた。これで竹谷先輩は、尾浜先輩のことを、忘れない。
綾部喜八郎は、行動するなら今晩だと判断していた。
食堂裏の草を少しかきわけて、喜八郎は、そこに掘ってある穴に入り、ふたを閉めた。
「尾浜先輩。起きてますか?」
「…起きてるよ、綾部」
やはり、彼は少し怒っていた。
「犯人に目星をつけています」
「…犯人って、何の」
「『久々知兵助』先輩の存在を消そうとしている犯人です」
数ヶ月、彼に会っていない上、思いがけぬ人物からその名前を聞いた反動は大きい。
「綾部…っ!?お前、兵助のこと…っ!」
「覚えてますよ。あなたしか覚えていないとは、五年生の友情とやらも、呆れたものですね」
「…綾部…」
まあ、他の学年のことなど、言えたものではないですけれど。そう言ってとっとと話を終わらせる。実際、四年も同じようなものだ。先輩のことを覚えているのは、自分とタカ丸さんだけ。タカ丸さんも、委員会でのつながりがなければ、はたして覚えていたかどうか。
「…とりあえず、こっちです」
自分の後ろにある板をゆっくりとずらしていく。
「うわ…すご…」
「作法委員ですから」
そこには、事前に掘っていたのであろう、洞窟のように、道が続いていた。
「…綾部」
「…何でしょう」
「何で、俺をわざわざ気絶させたのさ。事前に言ってくれれば、そんなこと…」
「どこで聞いてるか、わかりませんから」
「それじゃあ答えに「なってます」
反論を遮られてむっとしたが、勘右衛門は、綾部の真意を理解できていないことを、自覚していた。
しばらくして、綾部が急に止まった。勢い余って綾部にぶつかるのは、もはやお約束。
「着きました。…痛かったです、尾浜先輩」
「!おまえが勝手に、もごっ」
「ここのふたを開ければ目の前なんです。…聞かれますよ?」
「…すまなかった」
勘右衛門は素直に謝った。普段あれほど飄々とした態度の綾部が、事前にこんな道を掘ってまで慎重に行動している。それだけ用心しなければならない相手だということだろう。
「…ふた、開けますよ?」
「…ああ」
勘右衛門がうなずくと同時に、綾部はふたをずらしていく。長屋かどこかの床下だろうか。真下から声が下りてきた。
「ねえ久々知、尾浜だけじゃなくて、綾部もいないみたいなんだ。僕、とっても楽しみなんだよ、久々知」
上から聞こえてきたその声の主は…。
「尾浜や綾部のこと、誰が覚えてくれてるだろうね…?
これで五年はろ組だけだね?一人じゃなくなってよかったね、久々知?」
保健委員長、善法寺伊作。
「今日は、学園に撒く薬、もっと濃いめにしようか。え?望んだのは久々知でしょ?
『みんなの前からいなくなりたい』んだって。まあ、あんな忍務をしてきたんだから、そう思うのも当然か」
勘右衛門は思い出していた。兵助の夏休みの宿題を。いなくなる2日前、彼が何の「おつかい」を頼まれたのかを。
喜八郎もまた、思い出していた。彼が豆腐を愛でる理由(わけ)を。いなくなる3日前、タカ丸さんが、「兵助くんが、髪を染める、って言ってたんだあ~」と、自分に泣きついてきていたことを。
全ては、久々知兵助自身が願ったことから始まっていた。
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