双忍続きです。
黒伊作vs雷蔵様のような違うような（笑）
好きサイトさんの鉢屋がかわいいと悶えていたら、伊鉢っぽくなった。というか伊鉢だろう、これは。
今後そういう展開を予定していませんが、♂×♂などが無理な方は、今一度雷蔵の迷い癖を発動させてみてください。

｢………どう、して｣
｢ん？不破と同じだろう？｣
そうではなくて……っ！
｢僕と君の仲だよ？知らないはずないじゃない｣




｢へええ。善法寺先輩と三郎って、そんなに仲がよかったんですか｣
突如聞こえた友の声に、三郎は、驚きを隠せない。
｢……雷蔵！？｣
｢大丈夫だよ、三郎。中に入るつもりはないから。夕飯を持ってきたんだけど、いらないみたいだし、部屋に帰ってるよ｣
じゃあね、と言って、立ち去る物音。もちろん、わざとなのだろう。
まぬけにもその時、鉢屋の腹がぐーっと鳴った。




｢……鉢屋、食べる？｣

｢…………は？｣
一瞬、伊作の言った言葉が、鉢屋には理解できなかった。


｢不破はほんと、優しいよね｣
そう言って伊作は部屋を出ていく。戻ってきた時彼の手では、おかゆ鍋とおかずのセットのお盆が、不安定に揺れていた。
｢ああ言いながらもちゃんと置いていくんだから｣
きちんと床に置けたのをいいことに、はい、あーん、などと調子に乗りだす。
動けない自分が悪いとあきらめて、仕方がなさそうに口を開ける。
のってくれたのがうれしいのか、雷蔵の声まねまでし始めた伊作に半分切れながらも、三郎は口を開けて、ただ食べるしかなかった。

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