[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
オスカー・フォン・ロイエンタール様、お誕生日おめでとうございます!
間に合ったぞ!ほめてくれ!むしろ自分でほめる!
えーと、オリキャラ出てきます。アップしようか迷い中の銀英ロマンの捏造イヴェです。
歌詞引用とかやってるんでどうしたらいいのかなあと…
この前参加したチャットネタをちろっと入れてみたり、紅茶攻めやってみたりとかを、中途半端にやってます。74さん、keiさんごめんなさい。
ハロウィンはくくろじの予定。
時間があったらWHの妖異譚シリーズとかでもやってみたいです。でもあんまり期待はしないでください。まだ何にも手をつけてないんで(^_^;)
ソファに座っていると、突然たくさんの赤子が集まってきた。よちよち歩きの者、まだはいはいの者もうしっかりと歩ける者、どれにしてもオスカー・フォン・ロイエンタールにとっては全て「子ども」に分類される者である。数がもうわからぬほど集まってきて、ロイエンタールに向かって言うのだった。
「 ファーター(父上)、お誕生日おめでとうございます! 」
「あ、おはようございます、ロイエンタール元帥」
慌てて飛び起きたロイエンタールの向かいのソファで、ヤン・ウェンリーがゆったりと紅茶を飲んでいた。
「またフェリックス君にいたずらされたんですか」
この場合のフェリックスとは、俺の子ではなく、ミッターマイヤーと奥方の子を指す。最も、生まれてはこれずに死んでしまった子なのだが。そして一番の悲劇は、あまりのショックに奥方がこちらのフェリックスの存在を忘れてしまったことであろう。その反動で、大人の体になったフェリックスは、ひたすら下界のミッターマイヤーを見つめ、思いついたようにロイエンタールを構う。うっとうしくもあるが、下界を知らずに、ここヴァルハラで必死に背伸びして生きている姿を見ると、ついこのフェリックスに対しては甘くなるのだった。
「いや、今回はフェリックスではない」
目が覚めてからやっと状況を把握したロイエンタールはまず誤解を解いてから、ヤンに向き直った。
「それと、俺は前から、『オスカー』でいいと言っているだろう」
同じ年で階級も同じなら、わざわざ敬語を使う必要もないと思うのに、この元同盟軍人は帝国公用語でていねいな敬語を使う。
「でも…私は…」
「俺だって同盟語くらい話せる。無理して帝国語を使う必要もなかろう」
無理をしているわけじゃない、とヤンはテーブルを迂回してロイエンタールの隣に座る。彼の持つカップから紅茶がたぷん、と揺れてロイエンタールの頬にかかる。思わずロイエンタールは顔をしかめるが、ヤンはそれに気づかない。
「私は自分が褒められた人間ではないということを知っているからね。そんな人間と対等な関係になってもいいというのかい、
オスカー」
目の前に迫るは、紅茶で濡れた唇。こちらにあるのは、夢を見た後の汗をかいた顔。
そんな顔で迫られては、必死で保つこの理性をどうにかしろと、そんなもの捨ててしまえと誘われているようで。
「むしろ、対等以上の関係になりたいといったら、どうする、 ウェンリー」
やっとのことで言ったその言葉も、彼は軽やかにかわしていく。
「うん、じゃあまずは紅茶党になろうね!」
「で、本当は何なんですか?」
向かいのソファに座りなおして、ヤンは聞いた。さすがにアポなしで訪ねると不思議がられるらしい。
「………キルヒアイスとファーレンハイトだ」
俺の誕生日会を開くと言い出して、皇帝(カイザー)が乗り出した。
そう白状すると、ヤンは笑いだした。
「…、それで、私のところに避難してきたんですか」
それは間違った選択をしてしまいましたね、とヤンはずっと笑っている。
「だって、カイザーに誘われて、私もこれから向かうところだからね」
ほら、主役さん、いくよ?
差し出された手にロイエンタールは、従うしかなかった。
「だから言ったでしょう?ほのめかせば絶対ヤン提督のところに逃げるって」
「…なるほど、名案だった」
幻の子に応えるのは、義眼の元帥。最初にオスカー・フォン・ロイエンタールの誕生日会を提案したのは実はこの元軍務尚書だということは、他の者には知られてはいけない秘密。
「自分だけ巻き込まれるのは嫌な人ですからね、ヤン提督は。いいんですか、ラインハルト様」
同盟の方たちもたくさんお連れになりそうですが、とキルヒアイスが心配したが、賑やかになっていいじゃないか、と皇帝は笑った。
人生が終わって後、オスカー・フォン・ロイエンタールは、最大の人数で、誕生日を祝われた。
「ファーター、おめでとう」
もう一人のフェリックスも、下で祝ってたらいいな、って思うんだけど、どう思う?
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
星座は、喜三太と同じ。