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捏造・妄想だらけの二次創作ブログです。 たまに愚痴ってます。
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豆乳の日。12日の当日にまたまた初めて知りまして、書き始めたはいいけど、間に合わんかった…orz
豆腐の日と同じ設定です。

けど、両方読んでもよくわからないと思うので、設定説明を。
勘ちゃんと兵助が同室だという仮定です。

ある朝、勘右衛門が起きると兵助がいなかった。学園中を探したが見つからず、それどころかほとんどの人間が、兵助のことを覚えていなかった。
完全に兵助のいない世界というものが確立してしまっていた。
五年の中で兵助のことを覚えているのは自分だけ。誰にも相談できるわけはなく、秘密を抱えて生きざるを得なかった。

こんな感じでしょうか。
豆腐の日のときのは結構最後の方かと。なんかごめんなさい。
他にも兵助のことを覚えている人はいるので、ちょこちょこ更新していくんじゃないかと思われます。


前置きが長くなってしまいました。すみません。

今回は竹谷視点です。
「今日って、豆乳の日なんだって」
五年全体での、実技の授業に向かう途中で、ふと雷蔵が言った。
「豆乳?なんでそんなものを祝うんだ?」
三郎の疑問は当然のことだろう。俺もそう思ったから。
「んー、なんだかよくわかんないけど…誰かが言ってた」

誰だったんだろ……、と雷蔵は気になっていたみたいだが、俺は豆乳なんてどうでもよかった。だいたい、あいつはいつもいつも「豆腐」ばっかりで……



待て。


それは、誰のことだ?

俺達は、4人のはずだろ?元々ろ組の3人だけで、寂しいなと思っていたら、別のクラスに勘右衛門がいて、4人になって。





なあ、俺は何か、間違ってるか?




今日はあちこちで豆乳という単語を聞く。木下先生まで、「今日は豆乳の日だぞ!ガッハッハッハッハ!」と笑っていた。

夕飯は豆腐料理のオンパレードで、量はあったのにあまり腹はふくれなかった。



豆乳のことを口にしていた人たちはみんな、無理して笑っていたと思ったのは、気のせいだろうか。





「勘右衛門、お風呂、行かないの?」



風呂とは違う方向へと向かう勘右衛門に、雷蔵が声をかけた。
「うん、ちょっと、木下先生のとこに行ってくる」
明日の授業のことでちょっとな、と言ったから、学級委員長って大変だね、と雷蔵が言った。
「私も学級委員長だぞ」
と三郎が言ったが、
「三郎はたいしたことしてないでしょ」
と雷蔵が突っ込んでいた。
ふて腐れたように三郎が


「…じゃあ、また明日な」
と言ったら、

「ああ、またな」



と返事をした勘右衛門はなぜか、泣きそうな顔をして笑った。














そして次の日、勘右衛門は帰って来なかった。

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