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捏造・妄想だらけの二次創作ブログです。 たまに愚痴ってます。
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捏造・妄想です(元々か(^-^;)

暴力表現有り。
部落差別です。推奨しているわけではもちろんないです。
ちびっこ三郎がいじめられてます。

苦手・無理な方はお止めになった方がよさそうな感じです。


兄なのか…むしろ親?
年齢的に(笑)

次もしかしたらR18なるかもです。三郎ごめん。

ボコッ。

「きったないよな、お前の母ちゃん」
「何てったって、『鉢屋』だもんな」

ゴカッ、ドゴッ、

「お前もどうせ、手伝わされてるんだろ」
「糞拾いだとかか?」

アハハハハハハハ!!

響き渡るは、子ども独特の高い声。皆が蹴り、棒でつついているのは、明らかにまだ幼い少年。

鉢屋三郎。それが少年の名だった。


「そもそもさ、なんでこいつ『三郎』なんだ?」

こいつんち、こいつしか子供いないんじゃねーの?とつぶやいた子供を、そばにいた子供がしばく。
「お前、知らねえの?こいつ、あの母親に拾われたんだよ」
かわいそうにねえ、と嘘ぶいて、また蹴る。
「いいとこの坊ちゃんだったのに、捨てられたんだよ、こいつ」

生まれた家で3番目だったから、三郎。


「お前らのような奴らがいるから、俺らもさらに低く見られるんだよ!」

ぶっ………っ!


蹴る方も蹴られる方もまだまだ子供。だからこそ、蹴る方にも遠慮がない。
力が過ぎて血が出たが、気遣う者はない。


位の低い者が、上の者に反抗することのないように作られた、更に低い者。

ボロボロになった三郎をその場から救い出せるのは、


「三郎。帰るぞ」


母の代わりに迎えに来る、身分の知らない「兄」。


「…しょうがないな」
「また明日な、『三郎』君」
「帰ったら家の手伝いしなきゃなー」
次々に帰っていく子供たち。

「お前も、帰ったら仕事があるんだろう?」
できるだけ傷に触れないように、三郎を抱え上げる。

その言葉に、三郎はビクッと体を震わせた。


「兄ちゃん…」

そうして優しく触れてくれる、名も知らない人は、ただそう呼んでくれと三郎に頼む。

「どうした?」


言っても結果は変わらないと知りながらも、結局三郎は、声に出してしまうのだ。


「俺…帰りたくないよ…」





言っても後悔するだけだと、わかっているのに。

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